「読書感想」【そして、バトンは渡された】瀬尾まいこ著 書評
親の都合で、父親が3人、母親が2人いる女子高生。
彼女の人生を振り返り、当時の状況から親が変わった事実を通して、それぞれの親が精いっぱい彼女を愛していたことが伝わる物語。
親としてかかわる人々の心の純粋さが心にしみる。
自分の人生だけでなく、血のつながりはなくても未来が2倍になると信じる物語は、現実ではありえないきれいごとではあるが、なおのことジンワリとした読了感をもたらせてくれる。
穏やかな気持ちになれる素晴らしい一冊。