「読書感想」【山猫珈琲 下巻】湊 かなえ著 書評
上巻に続くエッセイ。
より著者への親しみがわく内容。
公募ガイドを購入し、作品投稿から、作家への道のりも良く分かるし、家族の関係や登山などの話も良い。
いくつか同じ内容があるのはもったいないが、この手のエッセイでは仕方ない。
今後もエッセイも読みたい作家の一人。
離婚へ向けて動いている家族を見守る
子供の同級生の父親が離婚前提で別居している。
今までほとんど父子家庭のような暮らしだったのは知っていて、また他の人を通して父子家庭の様子を知りたがっているとのうわさも聞いていたけど、直接言われていたわけではなかったので、こちらから口を出すことは控えていた。
そして気がついたら別居。
先日会う機会があり具体的な話を聞いた。
その話を聞いた感想としては、
「甘い!」
色々不安を解消して歩みだしたかったのだろうけど、関係者が納得して離婚するのを目指しての行動をされている現状が、理想を求めすぎている。
こんなことなら、あえてこちらから数か月前にアドバイスしてあげるべきだったかなとも思ってしまった。
まあそれぞれ事情があるから、部外者が口を出すべきではないという思いでいたのだけど。
子供を優先するつもりが、かえって子供に負担を増やしている。
実際子供ってしなやかさを持っているから、現状を受け入れてさらに成長するということを分かった欲しい。
一応おせっかいにならない程度の父子家庭としてのアドバイスはした。
もっと伝えたいことはあるけど、そこまでまだ求めていない感じは受けたので、とりあえず様子見。
子供にとってベストではなくてもベターな着地になってくれたら良いけど。
「読書感想」【錯迷】堂場 瞬一著 書評
鎌倉南署の署長が無くなり、本部は自殺を疑い新署長を送り込む。
赴任早々、殺人事件が発生。
南署のメンバーが何かを隠している行動している中、5年前の未解決殺人事件と絡み、事件の解決に向かっていく。
堂場瞬一の警察ものにしてはマズマズ。
キャラがしっかりしているので、展開が進んでもぶれず、それぞれの事件の収まりかたもスムーズ。
今回の設定的には同じ署での展開は難しいけど、署長の活躍ぶりはシリーズ化しても良いかも。