川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【変幻】今野敏著 書評

海でドラッグ絡みの売人が死体で見つかったのと時を同じくして、潜入捜査をしていると思われる警視庁女性刑事が消息不明に。

 

警察同期の仲間を中心に周辺人物達が魅力的。

また今野敏の警察シリーズで出てくる、捜査1課の課長なども共通して出てくるので、著者の警察ものを読んでいる人にはより楽しめる。

 

そういう意味での人物の魅力はあるんだけど、今回は事件ストーリー的にはちょっとあっさりしすぎだったり、設定が強引すぎたりして、リアル感で盛り上がる部分がないのがもったいない。

 

 

変幻

変幻

 

 

 

 

「読書感想」【荒野に立てば: 十字路が見える】北方 謙三著 書評

北方謙三のエッセイ。

 

著者の人生が垣間見れる内容。

軽く読めるものから、じっくり読ませるものまで、色々な姿が伝わって来る。

 

特に海外での経験が独自すぎて、もっと海外の辺境話を中心に読みたくなる。

なんか若い時の自分と違って辺鄙な旅はとんとご無沙汰で、ここしばらく海外と行っても普通に現地でホテルを探せてしまっている行動しているのが、無性に焦る気分になって来る。

 

釣りや酒や映画の話も造形が深い。

 

元気な人だなぁ。

 

 

荒野に立てば: 十字路が見える

荒野に立てば: 十字路が見える

 

 

「読書感想」【デンジャラス】桐野 夏生著 書評

谷崎潤一郎と彼の周りの女性たちを、桐野夏生が描く。

 

女性を描くと抜群の輝きを持たせる桐野氏だが、今回の登場人物達はもうひとつ魅力が伝わらず。

 

それでもいつもの通りの筆力で、女性の怖さは充分伝わる。

谷崎潤一郎を読み込んでいる人ならば、もっと楽しめるのだと思う。

 

 

デンジャラス

デンジャラス