川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【戦の国】冲方丁著 書評

戦国時代の武将をそれおれの立場・視点で描く歴史小説

織田信長上杉謙信明智光秀大谷吉継小早川秀秋豊臣秀頼の6人を緩やかな連作で繋げている。

 

著者らしい切り口で、今までとは違う印象を受ける場面も多少はあるものの、全体的には著者のエンタメの力強さの作品とは違う切り口で物足りなさも。

 

内面を描く姿が中心なので、いつものエンタメを期待すると違和感あると思う。

 

戦の国

戦の国

 

 

「読書感想」【政治的に正しい警察小説】葉真中顕著 書評

社会派ミスエリーの印象が強い著者の、ブラック気味の短編集。

 

児童虐待や冤罪など異なるテーマでどれも読ませる。

長編での作品しか読んだことなかったが、短編でも著者らなではの切れ味鋭い文章は活きている。

 

短編集でありながら、読み応えある一冊。

 

政治的に正しい警察小説 (小学館文庫)

政治的に正しい警察小説 (小学館文庫)

 

 

「読書感想」【真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥】大沼紀子著 書評

シリーズラストという事で、今までの登場人物ソフィア、こだま、弘基、希実、暮林のその後を描く。

 

今までの物語というよりは、完全にエピローグ的な扱いでまあ潮時なのかなという終わり方。

これは完結編ではなくて、サイドストーリー的なのでもっと中心3人を描いたラストの方が物語としてしっくり来た感じ。

 

真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)

真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)