「読書感想」【政治的に正しい警察小説】葉真中顕著 書評
社会派ミスエリーの印象が強い著者の、ブラック気味の短編集。
児童虐待や冤罪など異なるテーマでどれも読ませる。
長編での作品しか読んだことなかったが、短編でも著者らなではの切れ味鋭い文章は活きている。
短編集でありながら、読み応えある一冊。
「読書感想」【真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥】大沼紀子著 書評
シリーズラストという事で、今までの登場人物ソフィア、こだま、弘基、希実、暮林のその後を描く。
今までの物語というよりは、完全にエピローグ的な扱いでまあ潮時なのかなという終わり方。
これは完結編ではなくて、サイドストーリー的なのでもっと中心3人を描いたラストの方が物語としてしっくり来た感じ。