「読書感想」【欧州開戦2】マーク グリーニー著 書評
ジャックライアンシリーズの欧州を舞台にしたシリーズ2作目。
ジャックJrが、ロシアの高官の金を負い欧州で任務中に、相手に気が付かれる。
そして金の動きとロシア人を追って、ビットコインで資金洗浄をする人物がいるカリブ海へというのが本作。
正直までここまではこれからの舞台を整えている前段という感じで盛り上がりはない。
次あたりから、直接対決シーンが始まる感じかな。
「読書感想」【シンドローム 上】真山 仁著 書評
企業買収を行うハゲタカ、鷲津政彦が活躍するシリーズ。
東電をモデルにした首都電力が舞台。
2009年に買収をもくろむが、政治家に横やりを入れられ挫折。
2年後に満を持して再度挑戦しようと日本を訪れた日に、大震災が日本を襲うまでが上巻。
まだ上巻ではあるけど、ここまではちょっとパンチ不足。
また現実の震災などの時系列が読者はわかっているため、今までのシリーズのような未知のワクワク感が薄い。
今までの登場人物も勢ぞろいしてきたので、下巻に期待。
「読書感想」【堕天使たちの夜会】福田和代著 書評
「堕天使たちの夜会」というネットでつながる4人組が、既存の枠組みで犯人を罰せないことに復讐を望む遺族などから、犯人に復讐する依頼を受け実行している。
警察の捜査1課から、正義から周囲に疎まれ交通課に左遷させられた主人公をはじめ、それぞれが得意な分野を持ち、犯人を追い詰めていく。
ラストの真犯人は強引さはあるものの、事件を解決していく過程は楽しめる。
続編もあるのかな…という終わり方だけど、そうすると4人組の正体が明かされるのが早すぎたかな。
他のメンバーを加えるのだろうか。