広島のへき地に駐在所勤務として飛ばされた警官の日岡巡査。
偶然ゴルフ場開発の現場に潜む、指名手配犯のヤクザの国光が潜伏していることを知る。
国光から「やり残したことがある」と言われ、しばらく自分の胸の中に潜伏の事実は仕舞、国光が自発的に手錠をかけれる日が来るのを待つことに。
その間に、ヤクザ間の抗争は激化していく。
山一抗争がモデルと思われる、暴対法施工前の広島がモデル。
ヤクザの親分である、国光が非常に魅力ある人物として描かれている。
そこに仁義と正義が絡み合い、子分や日岡巡査が惹かれていくことになる。
前作「孤狼の血」に続くシリーズではあるが、本書だけでも楽しめる。