「読書感想」【バビロンの秘文字III - 激突篇】 堂場 瞬一著
建国を夢見るラガーン人に巻き込まれるカメラマンを中心としたシリーズ3作目。
古代の故郷を描いた粘土板の謎を明かすために数学者を頼り暗号を解読し、争い回避のためにラガーン人、CIAなどと交渉。
北欧、中東、東京と舞台を広げたのは良いものの、風呂敷広げ過ぎで全く畳み切れず。
いつか面白くなるんだろうと思いながらのついに最終巻。
今までの海外スケールを広げた意味は全くなく、登場人物もどれも中途半端であえて登場させた意味が薄い。
ミステリーとしては成立せず、アクションものでもなく、結局堂場瞬一は何がしたかったのかさっぱり分からない。
3巻にも渡って書かれた物語は正直駄作。
最初から中心話題と思われた恋人は全く物語に関係ないし、数学者とか警察関係者とかどれも脇役にもなっていない。
本当に堂場瞬一はたまに面白い作品書くのでとりあえず読む作家なんだけど、このようなひどい作品も多い。