「読書感想」【告白の余白】 下村 敦史著 書評
自殺した双子の兄の死に至った理由を探るために、最後にいた京都に向かう主人公。
兄が付き合っていた京都の女性の言葉の裏の意味に振り回され、何が真実が全く近づくことが出来ない。
嫌味や皮肉が飛び交う京都の人々の間で翻弄され、真相に迫ったと思うと違う一面が見えてくる。
京都の人は気分がいするかもしれないけど、これは面白い。
言葉の捉え方によって、いろんな解釈が出来る魅力でストーリーを引っ張る。
最後の真相に近づく部分では多少強引というか無理もあるけど、それでも全体を通しての伏線も回収など上手く展開しているミステリー。
下村敦史は面白い作品描くなぁ。
今後も要注目。