「読書感想」【よるのばけもの】住野 よる著 書評
夜になると化け物に変わる男子生徒が、夜中の教室に忍び込んだところクラスのいじめられている女子と出会い正体を見破られる。
昼間は無視するが、夜には彼女と会話する関係が続く中、段々彼の心の中にクラスの彼女に対する態度が気になっていく。
ずっと注目しているけど、相変わらず住野よるは素晴らしい。
思春期の他人への評価が気になって仕方がない世代を自分を守るためという錦を掲げて生きている物語を描いていく。
ラストに向かい、自分を守るという言い訳で他人を傷つけている事に気が付く展開が見事。
良い作品だった。
今後も期待できる作家。