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川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【明るい夜に出かけて】 佐藤多佳子著 書評

大学を休学してコンビニで働くラジオが好きな男性が主人公。 女性に対するトラウマがあるが、コンビニに来る変わった女子高生が同じラジオ番組好きのコアなリスナーであると気が付き、周囲との関係がすこしづつ変わっていく。 実際のアルゴアンドピースのラ…

「読書感想」【ヴァラエティ 】 奥田 英朗著 書評

昔の短編集と対談。 あまり短編のイメージないけど、どれも面白い。 個人的には「ドライブ・イン・サマー」が好き。 「おれは社長だ!」ももっとこの先が読みたい。 対談読んでみると、奥田さんは作家として色がつくのを嫌うのが分かった。 初期のミステリー…

「読書感想」【望み】 雫井脩介著 書評

高校生の息子が無断外泊で2日帰らないタイミングで、高校生が殺される事件が発生。 息子は被害者なのか、加害者なのか。 建築士として活躍する父親は仕事への影響を懸念し、母親は加害者であっても生きていてほしいとの思い、受験を控える娘の困惑。 心理描…

「読書感想」【ヒポクラテスの憂鬱】 中山七里著 書評

前作に続き、浦和医大法医学部での司法解剖によって、事件の真実に迫っていく。 県警捜査一課の面々、法医学教室の面々も変わらずでキャラクターが活きている。 新米助教が活躍仕出し、今後も期待できる。 今後も続くシリーズと思われるが、下手な恋愛シーン…

「読書感想」【女子的生活】 坂木 司著 書評

女性として生きる男性が主人公。 東京に出てきてアパレル業界で働きながら、完全に女性心理で生き生きと生きている。 今までの著者のテイストとは全く違って意外だけど、テンポ良く展開して、登場人物達も個性豊かで楽しめる。 よくこんなに女性目線で描ける…

「読書感想」【猿の見る夢】 桐野 夏生著  書評

桐野夏生の描く女性って、本当に背筋をゾクゾクさせる。 面白い! 銀行から出向した先の衣料チェーンでは役員になり、長年の愛人もいて順風満帆。 しかし社長のセクハラ問題をきっかけに出会った女性、妻が連れてきた占いをする女性などによって今までの人生…

「読書感想」【去就】 今野 敏著 書評

隠蔽捜査シリーズ6作目。 今回は大森署でストーカー事件が発生。 相変わらずの竜崎署長の筋の通った行動で、警察組織内部の対立を恐れず事件の解決に向かっていく。 いつもの周辺人物達のキャラも相変わらず良い。 このシリーズは時間を経るほど面白くなって…

「読書感想」【アンマーとぼくら】  有川 浩著 書評

沖縄へ3日間休暇に帰り、その間は父親の再婚相手の「おかあさん」と過ごす。 散々子供の頃は父親に振り回された記憶をたどりながら、今の沖縄で家族の足跡を探る。 大きな展開があるわけではなく、決して派手な物語ではないけど良い作品。 有川浩は恋愛を絡…

「読書感想」【二度泣いた少女】堂場 瞬一著 書評 

警視庁犯罪被害者支援課シリーズ。 両親を殺された少女の新しい家族の父親も殺される。 少女を支援課で担当する中で、隠された事実に迫っていく。 登場人物は魅力ありシリーズ通して期待できるが、今回は肝心な事件そのものの設定が無理があり過ぎ。 そのた…

「読書感想」【あしたの君へ】 柚月 裕子著 書評

家庭裁判所の調査官の研修で実際の事案に当たりながら、成長していく主人公の物語。 悪くはないのだけど、どうしても題材が地味になり物語に入りきれなかったり、テーマが割とありきたりになってしまい盛り上がりにはかける。 そうかといって、ジンワリとさ…

「読書感想」【西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII】 石田 衣良著 書評

池袋を舞台に、トラブルをマコトとタカシが解決するシリーズ。 久しぶりにこのシリーズ読んでみたけど、やっぱり面白くなかった。 youtuberなど時代を描いているけど、内容は薄い。 もうちょっとキャラを生かしてじっくり描けば読み応えもあるかもしれないけ…

「読書感想」【失踪者】 下村 敦史著 書評

10年前ペルーで登山中にクレバスに落ちたと思われる友人を置き去りにして帰還して以来、やっと遺体回収で訪れた時に見た友人は滑落後も数年生きていた兆候があった。 その謎を追う中で、山岳シーンを読ませる。 良く下調べしていて山岳シーンの描写もそれな…

「読書感想」【メビウス・ファクトリー 】 三崎 亜記著 書評

一つの工場で成り立っている町。 全ての町民はその工場に関係していて、生活に必要なものは全て町中ですむ世界。 町の仕組みを信じ切っている人たちの中に、少しづつ疑問を持つ人が現れる。 うーむ、SFとは言えラストがまとまってなく、また途中まで期待させ…

「読書感想」【金色機械】 恒川 光太郎著

江戸時代を舞台としたファンタジーの時代小説。 山奥に無法者がひっそりと暮らす「極楽園」。 そこで暮らす攫われてきた女性の一人が抜け出し、ある村へ。 極楽園にいる、謎の金色の機械が果たしている役割は何か。 最初は関係性が分からず読みにくいが、進…

「読書感想」【作家刑事毒島】 中山七里著 書評

元刑事で人気作家が活躍するミステリー短編集。 出版、TV業界の裏側を舞台にパンチが効いた業界物語でありながら、ミステリーとしてもきちんと成立していて2重に楽しめる。 犯人へ行きつく過程があっさりしすぎの感はあるが、これは短編であることを考えれば…

「読書感想」【アンと青春】 坂木司著 書評

デパートの和菓子売り場を描く続編。 登場人物達も変わらず安心感持って読めるが、どうも前作に比べ物足りず。 デパートの内情や和菓子も奥深さも伝わらないことはないのだけど、展開自体平凡で、予想の範囲を超えないというか。 前作は楽しめた気がするけど…

「読書感想」【永遠とは違う一日】 押切 もえ著 書評

仕事につまずき悩む女性たちを中心に描く、連作短編集。 押切もえの作品ということで知名度からの話題先行と思っていたが、予想以上になかなか良かった。 著者ならではの芸能界の裏側描写は丁寧に描かれているし、少しづつ繋がる登場人物達の関係性も良い。 …

「読書感想」【柳屋商店開店中】 柳 広司著 書評

「ジョーカーゲーム」のイメージが強い柳広司氏のエッセイ。 未発表作品なども含まれていて、著者のイメージが変わって親しみがわく。 スパイもののイメージが強いけど、それ以外のスタイルも悪くない。 個人的にはスパイものを極めて描いていってほしいけど…

「読書感想」【夜を乗り越える】 又吉 直樹著 書評

著者の子供の頃からの本を通して感じていた事、経験などを語りながら、本の魅力を伝えていく。 「第二図書係補佐」を読んだ時にも思ったけど、本当に彼は本が好きで、また本に出会って自分の核となるものを持ち続けられたのを感じる。 本好きなら、共感でき…

「読書感想」【東京會舘とわたし(下)新館 】 辻村深月著 書評

上巻同様、東京會舘に縁がある人とスタッフを丁寧に描いていて、さわやかな読了感。 レストランや結婚式場など、実際の光景が目に浮かぶ描写が続く。 そこに働く人達に受け継がれている伝統の良さが伝わる。 ラストの物語だけがちょっと意図的なこじつけがあ…

「読書感想」【東京會舘とわたし(上)旧館 】 辻村深月著 書評

丸の内にオープンした東京會舘を舞台に、戦前から戦中、戦後の関わりある人々を描いていく。 今までにない建物という事でそこで働く人々の誇りや葛藤、苦しみや楽しみを捉えながら、會舘を訪れる人々の思いや関わりを丁寧に描いておりとても良い。 人間の本…

「読書感想」【コーヒーが冷めないうちに】 川口俊和著 書評

喫茶店のある席に座ると過去に戻れる店がある。 ただ過去に何をしても現実は変わらない。 それでも過去に戻り言えなかったメッセージをあの時の相手に言いたい人々の物語。 完全に過大広告。 薄っぺらな内容で心に響かず。 こういう編集側の過大な期待を抱か…

「読書感想」【金メダル男】 内村 光良著 書評

田舎で生まれた男が小学校の徒競走で1番になって、1番になる快感に目覚める。 それからの彼は何でも一番を目指し小学校時代は数々の記録を作るが段々と平凡になっていき、また色々手を出すがすぐに挫折。 東京オリンピックの時に生まれた男が、挫折を乗り越…

「読書感想」【ラストナイト】 薬丸 岳著 書評

刑務所に繰り返し入所する顔中に入れ墨を入れている男。 なぜ彼は出所後すぐに罪を犯すのかが物語が進んでいくことで明らかになる。 読み進めていくうちに何となく理由が分かって来るけど、それでも全体を通して悲しい主人公の人間ドラマが様々な出来事に関…

「読書感想」【英雄の条件】 本城 雅人著 書評

メジャーリーグを舞台にしたドーピング疑惑。 ドーピングを主導したドクターの投与したノートが見つかり、現在は日本球界で活躍する人気選手の名前も疑惑メンバーとして上がる。 著者の得意な野球分野を舞台としており、面白い。 球界のドーピング事情にも明…

「読書感想」【女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。】 ジェーン・スー著 書評

著者らしい女性(主に自身)の一部を切り抜いたエッセイ集。 悪くはないけど予想を裏切ることない内容で、「貴様女子」ほどの面白さは感じられず。 いつもの通りという感じなので、普段のジェーン・スーが好みならば間違いはない。 完全に著者に共感するかど…

「読書感想」【私の消滅 】 中村 文則著 書評

精神科医が患者の女性を愛する中で起こった物語。 視点が定まらないので、読みにくい。 構成的には手垢のついた内容で目に付くものはないが、実際の宮崎勉事件を用いた独自の考察や、復讐への人間の暗部の描き方は独自のものが光る。 ただ全体的には平凡な印…

「読書感想」【硝子の太陽N - ノワール】 書評

新宿署の東弘樹警部補と新宿セブンのメンバーを中心に、沖縄での反米運動が絡んだ事件に迫っていく。 以前シリーズの登場人物が多いので、これだけ読むと関係が分かりずらいかも。 それでもこの物語だけで面白く完結しており、また今後に続く楽しみも残され…

「読書感想」【スティグマータ】 近藤 史恵著 書評

「サクリファイス」シリーズ。 ツールドフランスが舞台で、チカはアシストに徹している日々。 ドーピングで表舞台を去った勝手に英雄が復帰し、日本でともに戦った人物もヨーロッパのプロチームに。 そして以前にニコラをアシストする立場になったチカの内面…

「読書感想」【生還せよ】 福田 和代著 書評

自衛隊から内閣府に出向者が、シンガポールで潜入捜査にあたる。 その過程で対象者が殺され、データが行方不明に。 敵と人質を追って、シンガポールからパキスタンへ。 ストーリーだけを追うと面白そうなんだけど、どうもこのシリーズは風呂敷広げるだけで人…

「読書感想」【裸の華】 桜木 紫乃著 書評

桜木紫乃のいつものパターンの北海道を舞台にした影のある女性の物語。 怪我でストリッパーを引退した主人公が故郷に帰り、ダンスショーが売りのバーを開く。 その過程で出会ったダンサー、バーテンダーとの関わりの中で、主人公の心の動きが丁寧に描写され…

「読書感想」【ブラック・ドッグ】 葉真中 顕著 書評

ペットブームに警告を鳴らす。 人気の犬種を育てる裏で、商品として欠陥として扱われる犬。 人間とペットでは何が違うのかという主張の団体が、欠陥品として育てられた犬とともに人間社会への復讐を始める。 正直読んでいて気持ちいい物語ではない。 それで…

「読書感想」【帰郷】 浅田次郎著 書評

浅田次郎が輝く分野の、戦時中の一般兵を描く戦争小説の短編集。 名もなき人々の心の内を描きながら、反戦を伝えるスタイルは浅田次郎の真骨頂。 故郷に残した家族への思いや、戦後の帰還兵の生活を通した描写はまさに当時の時代の市井の人々の生活、息遣い…

「読書感想」【曙光(しょこう)の街】 今野敏著

倉島警部補シリーズ 1冊目。 大昔に読んだはずだけど内容すっかり忘れているので、シリーズ4作目の「防諜捜査」の記憶も新しいうちに再読。 日露混血のスパイが日本のヤクザの組長を殺すために、日本人に成りすませて来日。 後に活躍する倉島警部補はまだや…

「読書感想」【ポーラースター ゲバラ覚醒】 海堂 尊著

キューバ革命の首謀者ゲバラを描く。 今回は医学生の時代を中心に若い時の話で、どうやら今後も続くらしい。 題材は興味ある人物なんだけど、如何せん描写が冗長すぎる。 読んでいて飽きる。 海堂尊らしいゲバラを描こうとしているのだろうけど、史実と違う…

「読書感想」【岳飛伝 十七 星斗の章】 北方 謙三著

ついに岳飛伝も最終章。 一気に戦いの展開が大胆に動いて、岳飛、秦容、呼延凌が大活躍。 心暑くなる物語が展開。 戦闘シーンも良いが、今までの戦いで生き残った人物達の登場シーンも良かった。 途中惰性で進んでいた展開もあったけど、ラストまで来ればこ…

「読書感想」 【マルセイユ・ルーレット】 本城 雅人著

ヨーロッパサッカーの八百長を舞台にした人間模様。 プレイヤー、捜査官、アカデミーなどに関わる人達の関係がうまく物語に絡まり、また本城雅人らしいスポーツをとことんリアルに描く描写がうまくストーリーに嵌っていく。 本城雅人の緻密な取材は見事の一…

「読書感想」【防諜捜査】 今野 敏著

公安の倉島警部補シリーズ。 今野敏は色々な警察モノを描くけど、このシリーズは面白い。 隠蔽操作シリーズと並ぶ面白さ。 最初はやる気がなかった倉島警部補が、今や自分で案件を見つけて手掛ける作業班のメンバーに。 事故扱いのロシア人女性が電車で轢か…

「読書感想」【ツバキ文具店】 小川 糸著

鎌倉の文房具店の店主が主人公。 祖母が亡くなり小さな文房具店を継ぐことにしたが、文房具店よりも大事な仕事が代書業。 離婚報告、借金の謝絶、絶縁状などの依頼を通して、人間模様をゆったりと描いていく。 また鎌倉の地元住民とも、ゆるゆると良い関係を…

「読書感想」【遊園地に行こう! 】 真保裕一著

著者の「行こう」シリーズ3弾目。 巨大テーマパークを舞台にして、何か屈折した部分を持ちながら働き始めた若者達と、伝説の年配女性契約社員を中心に描いていく。 それぞれの若者の内面を上手く描きながら、テーマパークならではの舞台の人間関係の描写は…

「読書感想」【奥様はクレイジーフルーツ】 柚木 麻子著

仲は良いけどセックスレスに悩む妻を中心に描く連作短編集。 大学の同級生、近所の住人、友人など周囲の人物を絡ませながら、本当に悩んでいる心の中を描いていく。 ただ深刻な悩みをコミカルに描いているので、内容的には軽いタッチで読みやすい。 完全に女…

「読書感想」【罪の終わり】 東山 彰良著

小惑星が衝突し、混沌とした世界となった未来のアメリカ。 冷え切った世界に食料はなく人肉を食す人々の罪を清める黒騎士が、いつの間にかキリスト的に伝説となっていく。 かなり練り上げられたストーリーで、嵌る人には嵌る。 ただ万人受けはし難い。 ハリ…

「読書感想」【難民調査官】 下村 敦史著

難民調査官がクルド人難民をインタビューする中で、公安、トルコの内情が絡んでくる。 現実のEUでの難民問題、日本では知られていないトルコとクルド人との関係、日本の難民対応など時事問題として旬な話題を盛り込みながら、物語にしたあたりの筆力はさすが…

「読書感想」【代体】 山田 宗樹著

近未来、人間の意識を抜き出し、病気の治療時など一時的に意識を代わりの人造の肉体に移すことが出来る世界。 人工知能の発達した世界で、人間の意識がやはり未知なるものとして描かれていく。 いやー、読み応えある大作のエンタメだった。 素晴らしい。 扱…

「読書感想」【主夫のトモロー】 朱川 湊人著

会社の倒産で結婚、主夫となった男性を描きながら、現代の子育て事情の一端を描いていく。 どの話題も日常で起こりうる話題の中に、朱川湊人らしい人情模様を混ぜながら物語は進み、大きな出来事なないもののストーリー的には楽しめる。 まあ実際はそこまで…

「読書感想」【大岩壁】 笹本 稜平著

さすが山岳小説の第一人者の描写力。 ヒマラヤの人食い山と知られるナンガバルバット。 冬季初登頂を目指す主人公だが、以前同じパーティーで亡くなったパートナーの弟が参加し不安要素となる。 岩場や氷の登山シーンの描写はリアル。 個人的にはとても面白…

「読書感想」【海の見える理髪店】 荻原 浩著

家族を描く短編集。 様々の家族の姿を適度な距離感から描く姿は、どれも派手さはないが地味な作品ならではの味わい深さがある。 特に表題作の「海の見える理髪店」は、展開的にはベタな内容ではあるものの 店主と一見の客との間で交わされる店主の半生描写が…

「読書感想」【向田理髪店】 奥田 英朗著

奥田英朗らしい人間味のあるジンワリ来る良い話。 北海道の昔は炭鉱町として栄えた町で営む理髪店には、近所の色々な人が来るが日常は代わり映えしない。 そんな中息子が札幌の企業を退職し帰郷したり、映画の撮影が決まったりちょっとした日常の変化がイベ…

「読書感想」【新しいパパの働き方】 ファザーリングジャパン 著

なんだろう、読むとモヤモヤする。 まず「育キャリ」という言葉がイヤだし、理想のワークスタイルとか余計なお世話感満載。 父親として普通に子供と接していれば、こんな屁理屈いらない。 新しいパパの働き方 作者: ファザーリングジャパン 出版社/メーカー:…

「読書感想」【サブマリン】 伊坂 幸太郎著

家裁調査官として事件を起こした少年の本当の姿を追いながら、事件の加害者側と被害者側の気持ちを描いていく。 「チルドレン」の続編だが、引き続きのキャラの良さもあるが、淡々と日常と事件の背景を描いているのがこのシリーズの持ち味。 伊坂幸太郎の作…