川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

読書

「読書感想」【風神雷神 雷の章】柳広司著 書評

前作に引き続き、宗達が「俵屋」の主人となってからを描く。 公卿の烏丸光広との出会いによって、公家との関わりも深めていく中、養源院に唐獅子図・白象図、相国寺に蔦の細道図屏風を描いていく。 ラストは国宝の風神雷神図屏風。 新しい事に取り組む意気込…

「読書感想」【院長選挙】久坂部羊著 書評

国立病院の院長が亡くなり、4人の副院長が次の院長候補に。 医療崩壊を題材に病院を取材始めたルポライターが、癖が強い4人それぞれの副院長に圧倒されながら、病院の各部の人間模様を描いていく。 著者らしい、医療を舞台にしたコメディ。 病院の内側を描く…

「読書感想」【AX アックス】伊坂幸太郎著 書評

サラリーマンで極度の恐妻家が「殺し屋」として活躍する著者の「殺し屋」シリーズの一つ。 殺し屋としての活躍と、家庭でのギャップがうまく融合して、キャラクターの魅力を高めている。 連作短編として、時間軸を飛ばした最終話まで楽しめる。 やっぱり伊坂…

「読書感想」【風神雷神 風の章】柳 広司著 書評

国宝の風神雷神図屏風を描いた、宗達の物語。 本作では「俵屋」の後を継ぐまでを描く。 幼馴染の角倉与一、紙屋宗二との関係から、大きく飛躍するまでの人生が舞台。 柳広司が題材とするのはちょっと意外だったけど、主人公の魅力は伝わって来る。 ただ、歴…

「読書感想」【もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら】神田 桂一著 書評

話題になっていたので、読んでみた。 内容はタイトルの通り。 企画としては面白いかも。 さらっと読める。 もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら 作者: 神田桂一,菊池良 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2017/06/07 メディア: 単行本 この商品…

「読書感想」【みかづき】森絵都著 書評

学校の用務員が、自発的に放課後勉強を教えることから物語は始まる。 生徒の母親から一緒に塾を運営して欲しいという申し出から、親子3代にわたる塾を中心とした、壮大な教育を舞台にした人間模様が描かれる。 これはすごく良い! 前半は国民学校時代の教育…

「読書感想」【女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと】西原理恵子著 書評

著者の子育てを通した指南書的なもの。 うーん、ごくごく普通の事しか書かれていないけど、これは本当に娘を持つ母親に響くのかな。 個人的には、著者に期待するとこ大だっただけに、全くの期待外れだったけど、評価高い部分もあるので共感する人はいるのだ…

「読書感想」【アナログ】ビートたけし著 書評

いかにもビートたけしが描きそうな少し奥ゆかしい青年の恋愛小説。 読了感は悪くはない。 ただ、全体的に既視感があるというか、平凡ではある。 その分横道にそれないので、安心して読み進めることはできるが、最近の恋愛小説のいくつもの展開に振り回せれる…

「読書感想」【騎士団長殺し】第1部 顕れるイデア編 第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹著 書評

妻から突然離婚を告げられた、肖像画を専門に描く画家が、小田原の山中の家へ引っ越す事で起こる不思議なことが起こり始める。 本作品は村上春樹らしさの比喩を織り交ぜながら、比較的読者よりの作品になっているので、読みやすい。 著者の作品としては、色…

「読書感想」【ソロ SOLO】笹本稜平著 書評

笹本稜平の真骨頂の山岳もの。 今回はヒマラヤのローツェ南壁が舞台。 普段ソロで壁を登っている主人公。 彼のヒーローであった伝説の登山家トモが当時の常識外れの方法で登ったルートは、後日疑惑をもたれ、その正しさを証明するために挑戦をする。 パター…

「読書感想」【ヒストリア】池上 永一著 書評

第二次世界大戦の沖縄で、爆撃によって死ぬはずが魂(マブイ)を落とし、生き残った女性。 家族など自身の身の回り全てを無くすも、力強く戦後の沖縄で商売を始め成功を収めるも、関わった男のせいでアメリカからのお尋ね者になってします。 移民としてボリ…

「読書感想」【花のようなひと】佐藤 正午著 書評

人々の日常を花をモチーフにして、描く物語。 綺麗な文章だとは思うけど、ちょっと著者に期待していたものとは違った。 こういう文章に深く思いを寄せる感性がある人は繊細な人なのかなと思うけど、自分には合わなかった。 花のようなひと (岩波現代文庫) 作…

「読書感想」【迷: まよう】アミの会(仮)著 書評

迷うをテーマにした、アンソロジー。 軽い感じの中にミステリーもあり、それぞれ楽しめる作品。 作家によってはやはり好みの問題が出てしまうのがアンソロジーではあるが、今回は全員ではないものの全体に渡って楽しく読めた。 アミの会(仮)のアンソロジーは…

「読書感想」【R帝国】中村文則著 書評

近未来のR帝国が、隣国と戦争を始める。 国を動かす独占的な力を持つ「党」と、それを無条件に信じる国民。 盲目的な国民と、ネットでのみ大きな態度を取る愛国者、難民・民族差別を行う国民、貧困層でありながら自分より悲惨な人達がいるので満足している人…

「読書感想」【緑の窓口 ~樹木トラブル解決します~】下村 敦史著 書評

役所で新設された樹木に関する部署「緑の窓口」に配属された2人。 専門家の女性樹木医と一緒に、持ち込まれた案件を解決する軽めのミステリー。 今までの下村敦史の作風からすると全く毛色が違い、新しさに挑戦するチャレンジは評価するも、内容、ミステリー…

「読書感想」【あのこは貴族】山内 マリコ著 書評

渋谷区松濤生まれで決まったレールの上を進んできたお嬢さん華子。 周囲の友人が次々結婚する中、いつも付き合う彼氏には重い気持ちを負担に感じられるのか、長続きしないことに焦り、婚活を始める。 しかし、世の中には自分の育った環境とは全然違う人達が…

「読書感想」【風と共にゆとりぬ】朝井リョウ著 書評

『時をかけるゆとり』の続編にあたるエッセイ。 著者の日常が楽しく描けている。 日々の無駄とも思える一生懸命な行動が面白い。 クスクス笑える部分が散りばめられている。 正直 朝井リョウの小説が面白いと思ったことは一度もないが、エッセイは本当に面白…

「読書感想」[素敵な日本人] 東野圭吾著 書評

ミステリー短編集。 ちょっと首をかしげる部分もなくはないけど、それでも全編良い感じで仕上がっていて読みやすい。 東野圭吾らしさは特にない作品が多いけど、それでもラストの作品など目を引き作品もいくつか。 気楽に読める1冊。 素敵な日本人 東野圭吾…

「読書感想」【ネメシスの使者】中山七里著 書評

裁判で死刑と思われる犯人が、温情判決で無期懲役で服役している中、その服役囚の家族が殺される。 この殺人現場にはネメシスの文字が残されており、被害者遺族の無念の思いを果たした殺人と思われる。 渡瀬警部が活躍する社会派ミステリー。 このシリーズお…

「読書感想」【監督の問題】本城雅人著 書評

毎年監督が変わる弱小球団の監督について、監督の奮闘とチーム、スタッフの活躍を軽いタッチで描く。 オーナーやスタッフ、選手たちへの対応を通して、イチから監督として成長していく姿が心地よい。 本城雅人って、今まで独自の取材力を活かした野球界の裏…

「読書感想」【パーマネント神喜劇】万城目学著 書評

1000年ほど縁結びの神様として活躍している下級神の活躍を描くエンタメ。 現代社会を舞台に、人間の行動をちょっとだけ後押ししたり、神様世界のバタバタした世界を描き、軽妙なタッチでテンポよく進む。 他の神様も出てくるのだが、すべて主人公の神様の視…

「読書感想」【劇場】又吉直樹著 書評

劇作家として小さな劇団に所属している主人公。 自分の性格も相まって、人生も劇団の仕事も上手くいかず、精神的に死にかけていた時に出会った恋人。 主人公のダメさ加減と、そんな中でも焦る気持ちと流される日常がリアルに描かれている。 もがき苦しみなが…

「読書感想」【真夏の雷管】佐々木譲著 書評

道警シリーズ。 いつものメンバーが勢ぞろいで、JRを舞台とした犯罪解決に活躍する。 少年犯罪や、空き巣から、大きな事件へとつながっていく過程は見事だし、署員たちの動きもテンポよく進む。 ただ、この作品シリーズ全般に言えるのだけど、どうも臨場感…

「読書感想」【猫が見ていた】湊かなえ著, 有栖川有栖著, 柚月裕子著 他 書評

猫をモチーフにしたアンソロジー。 最初の湊かなえさんの話はほぼ実話だと思われ、著者のエッセイを読んでいる人はさらに楽しめる。 特に猫の関わりが大きい作品だけではないし、猫好きとか関係なく楽しめる。 ただ短編なので、読み応えという点では物足りな…

「読書感想」【変幻】今野敏著 書評

海でドラッグ絡みの売人が死体で見つかったのと時を同じくして、潜入捜査をしていると思われる警視庁女性刑事が消息不明に。 警察同期の仲間を中心に周辺人物達が魅力的。 また今野敏の警察シリーズで出てくる、捜査1課の課長なども共通して出てくるので、著…

「読書感想」【荒野に立てば: 十字路が見える】北方 謙三著 書評

北方謙三のエッセイ。 著者の人生が垣間見れる内容。 軽く読めるものから、じっくり読ませるものまで、色々な姿が伝わって来る。 特に海外での経験が独自すぎて、もっと海外の辺境話を中心に読みたくなる。 なんか若い時の自分と違って辺鄙な旅はとんとご無…

「読書感想」【デンジャラス】桐野 夏生著 書評

谷崎潤一郎と彼の周りの女性たちを、桐野夏生が描く。 女性を描くと抜群の輝きを持たせる桐野氏だが、今回の登場人物達はもうひとつ魅力が伝わらず。 それでもいつもの通りの筆力で、女性の怖さは充分伝わる。 谷崎潤一郎を読み込んでいる人ならば、もっと楽…

「読書感想」【標的】真山仁著 書評

総裁候補に、若手女性厚労大臣が有力候補になる。 その厚労大臣にワイロを渡したということで、告発の動きがあり、検事が動き始める。 新聞社の追求の動きが別に進行し、物語として全体を包み込んでいく。 構成は面白いのだけど、肝心な女性厚労大臣自体の魅…

「読書感想」【ジョン・マン 6 順風編】山本 一力著 書評

相変わらずのスローペースで進む本シリーズ。 今回はジョンマンは2等航海士となり、初めて上級船員として鯨採りへ。 あいかわらず、主人公の人柄は関係する人々に好感を持って迎えられ、まあ安心して読めるシリーズである。 しかし、あと10年位はシリーズ続…

「読書感想」【竜宮城と七夕さま】浅田次郎著 書評

JAL機内誌のエッセイの単行本シリーズ。 多少の当たりはずれはあるけれど、どれも全体を通して著者の人柄が窺い知れるエッセイ集。 ちょっと以前より軽妙さが薄れてきたような気もする。 竜宮城と七夕さま 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 小学館 発売日…