読書
親が再婚したことにより、兄妹になった兄のキョウスケと妹のキョウコ。 幸せな時間をすごしていたが、兄の母親が借金で疾走し、兄と妹も離れ離れになることに。 その数年後再会し、つかず離れずの関係ながら、お互いを気にしながら生きていく。 登場人物もそ…
老スパイを中心に、スパイに憧れるニートも参加し、誰が裏切者で、どんな背景があるのか分からないまま、いきなりスパイ同士の殺し合いが始まる。 次々予想のつかない展開で、全員の立ち位置がコロコロかわり、ストーリーに飽きさせず、最後迄面白い! 本当…
スープ屋しずくシリーズ3弾。 ミステリー自体は、単純すぎて誰でもすぐに答えが分かる。 このシリーズは、最初から読んで、それぞれの人間模様を眺める作品かなぁ。 途中で読むと多分人間関係は分からない。 最初は面白かったけど、ちょっとマンネリ気味。 …
伊豆韮山の代官「江川太郎左衛門英龍」の生涯を描く。 貧困にあえぐ韮山の代官でありながら、国の将来のため、自費で蘭学、西洋砲術を学ぶ。 黒船来航のはるか前から、国の国防について意見を述べるが、保守派の面々の妨害もあり、なかなか活躍できない時代…
エジプトで発掘作業をしている学者の主人公が、発掘中に発見した石棺から最近亡くなったと思われるミイラが発見される。 エジプト側はこの発見にかん口令を敷き、学者が乗ったフランスへの移動中飛行機が砂漠の真ん中で墜落する。 その砂漠からの生還を求め…
定年を迎えた商社マンの男が、帰りの電車で意識不明となりICUに入院となる。 その男は、親を知らず孤児院で育ち、不幸な身の上でありながら、苦労を大手に見せない人生を送っていた。 その意識不明な状態の中で、家族を始め、孤児院の仲間や、会社時代の同期…
廃校になる女子大学を卒業できなかったワケあるのメンバーが、半年間の合宿形式の補習で卒業の特別講義を受けることに。 それぞれの女性たちのワケある具合が、明らかになっていきながら、それぞれの成長を描く。 大病をした著者ならではの視点という意味で…
千葉県警の麻薬を追っていた警官が殺される。 その犯人を追っていた捜査一課の有名女性刑事が、嵌められ犯人として追われる。 殺人事件の目撃者である8歳児と一緒に逃亡することに。 うーん、中山七里は警察ものはイマイチかな。 エンタメ仕上げなんだけど、…
大手製薬会社から地方の関連会社に飛ばされた男に、妻からトラブル発生のメールが送られる。 取り急ぎ東京に戻る途中に、警察から妻が自宅で殺人容疑で逮捕されたとの連絡が入る。 殺された人物は男を地方に飛ばした製薬会社の常務だった。 後半にかけて、展…
スパイモノを始めとする国際舞台の裏側を描いているジョンルカレの回想録。 あえて誇張することなく、むしろ控えめに、自身の諜報機関での活動や、紛争地帯の取材などを書き記している。 どの小説の登場人物より、自分自身が裏側の世界にはまり込んでいる著…
岩手県釜石市の女子ラグビーチームが舞台。 地元の期待を受けるプレシャーを受けながら、現実は部員集めにも苦労する状態。 選手兼監督の浩子は国体に向けて、過酷なトレーニングを行う。 またバスケで高校に進学した妹も、嫌っていたラグビーメンバーに参加…
作家であるご主人が余命宣告された妻に毎日1つのショートショートの作品を送る。 その作品の抜粋と、ご主人が当時の環境を振り返りながら時系列を追っていく。 評判ほどの単純に感動するという作品ではない。 ただ日常を共にした妻との何気ない淡々とした日…
色々な愛の形の物語を集めた短編集。 現実の世界だけでなく、SF的な作品やファンタジー風味もあり、作品により得手不得手があるかも。 彩瀬まるらしい世界観は伝わって来る。 [asin:4163907394:detail]
臨海署刑事課強行犯第一係安積班のメンバーも織り交ぜながら、安積刑事の警察学校から、現代までの成り立ちを描いていく短編集。 一つの事件を解決する物語の面白さとは違って、人間として安積を始め、周囲の人物の魅力を引き出している。 この本だけでも面…
予想外と言っては失礼だけど、全く期待しないで読み始めたものの、内容は良いこと書いてあった。 実体験としての、自分や商品の売り方としての手法は一読の価値あり。 ただ残念ながら、本としての体裁が悪く書籍としては読みにくい。 これは著者というより、…
昔付き合った同級生に取られた裸の写真が、6年後に流出しているのに気が付く。 付き合い始めたきっかけの出来事からの時間と、現代の時間を織り込みながら、物語は進んでいく。 写真を撮られた女性の心理描写や、家族との関係の描きかた、友人の関わり方など…
いつもの仙台を舞台にした、立てもこもりを舞台にしたミステリー。 何気ない会話と思わせて、後で伏線だったと思わせる数々はさすが伊坂幸太郎の得意のするところ。 著者の作品ではおなじみの黒澤が中心に描かれてはいるが、全体出来にはいつもの黒澤の活躍…
ブログで嘘で幸せな生活を描く事で、自己肯定を求める子持ちの主婦を始め、園の教諭など関係する女性たちの二面性から発生するサスペンスを描いていく。 最初は、読み進めるのがイヤな感じを予感させるイヤミスを思わせるが、それでも読み進める事を止められ…
戦国時代の武将をそれおれの立場・視点で描く歴史小説。 織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼の6人を緩やかな連作で繋げている。 著者らしい切り口で、今までとは違う印象を受ける場面も多少はあるものの、全体的には著者のエンタ…
社会派ミスエリーの印象が強い著者の、ブラック気味の短編集。 児童虐待や冤罪など異なるテーマでどれも読ませる。 長編での作品しか読んだことなかったが、短編でも著者らなではの切れ味鋭い文章は活きている。 短編集でありながら、読み応えある一冊。 政…
シリーズラストという事で、今までの登場人物ソフィア、こだま、弘基、希実、暮林のその後を描く。 今までの物語というよりは、完全にエピローグ的な扱いでまあ潮時なのかなという終わり方。 これは完結編ではなくて、サイドストーリー的なのでもっと中心3人…
破たん目前の日本の財政を救うため、国家予算の支出を半減させる国家予算を目指す総理と財務省のチーム。 決して絵空事ではなく、現実の日本の危機としていつでも起こりうるリアル感を醸し出している。 ストーリーとして面白い上に考えさせられるエンタメ。 …
防犯探偵(コンサルト)が事件を解決するミステリー4編。 どれも著者らしいオリジナル性高い謎解きなんだけど、トリック自体が専門的過ぎて難解。 難しくて途中で飽きる人もいると思う。 こんなトリック思いつくのは凄いけど、これがありなら、もう密室殺人…
戦中の若い女性向け雑誌の編集見習いとして、勤めることになる佐倉波津子。 あこがれの雑誌であった「乙女の友」の編集者として、また執筆者として、主筆をはじめとする周囲の人の力を得ながら成長していく。 戦中、戦後を通して、雑誌作りという場面を通し…
いつものように笑える内容が多いわけではないが、どれも著者らしいエッセイ。 小説も好きだけど、角田さんの描くエッセイが好き。 特に、マラソンや旅行の話が好きなんだけど、今回はこの分野は薄いのが残念。 月夜の散歩 (ORANGE PAGE BOOKS) 作者: 角田光…
伊坂幸太郎は無条件で手に入れることにしているので、絵本だけど読んでみた。 うーん、話自体は悪くないけど、あえて絵本にする必要がない。 絵もイマイチだし、子供に読ませるには、ストーリー的にサンタの正体が明かされていて無理だし。 この題材で普通の…
メキシコのゴミ捨て場で育った主人公は予知能力のある妹とゴミ地域のボスに一緒に暮らしている。 独学でゴミの山から本を見つけ学んでる主人公に、ある修道士が本を与え、そののち修道院の孤児院で暮らすことになる。 彼は大人になって成功することになるが……
宝くじだけでなく、孤独の人や、教育費をかけない人や、自分探しに逃げた人などの将来例。 まあそういう人もいるよね…という内容で、あえて読むほどの内容はなし。 もっとドキュメンタリー調とか、事例をもとに、何か次のステップに進む内容が描かれているの…
外資系企業をリストラされた男が父親が残した故郷の限界集落に移り住む。 昔育った地域とはいえ、今や7世帯の老人だけの村人がいる携帯も県外の村。 好奇心丸出しの住人達へ溶け込もうとするが、やることなす事うまく行かず、村人からは疎外され、段々と閉鎖…
社会部の新聞記者松岡が政治部に移動になり、総理番から実力者の官房長官番になる。 そして官房長から情報をもらい、スクープの出していく。 一方松岡の同期あった酒井は現在週刊誌記者として名をはせ、ロッキード事件もモチーフにした昭和の一大疑惑へつな…